ひるがの高原の丘にある北欧風の可愛らしい建物が『クックラひるがの』。平成21年に東海北陸自動車道ひるがの高原サービスエリアの隣に誕生した複合商業施設です。地元グルメが味わえる飲食店、特産品や手作り品を揃えたショップ、高原の牛乳を使ったチーズ工房、ペットと泊まれるホテルなど、子どもも大人も楽しめる魅力がたっぷり。
「道は地域をつなぐもの。郡上の産業を活性化する核となるのはサービスエリアだと思うんです。そこに地元のものやもてなしの心が詰まったものを集めてアピールすれば、田舎がもっと元気になるはず!」と話すのは、総支配人の豊川豊さん。クックラひるがのの構想から携わり、郡上市内にある第三セクターが運営するサービスエリアと共にこれからも地域に貢献する事を目指して様々な活動をされています。
ショップに並ぶのは、野菜・お菓子・加工品をはじめとした郡上が誇る特産品、富山湾から届く新鮮な魚介類、作り手の思いが詰まったこだわりの品々です。中でも、豊川さんが惚れ込んだ選りすぐりの逸品を、オリジナルブランド『ITADAKI BLAND』として発信。白川町の農場が薬を一切使わずに育てた『あんしん豚』、ひるがの高原の牛乳といちごを使った『特濃ミルクぷりん苺』、名古屋市の名店から取り寄せた『ひとすじのホルモン』などがあり、お客様からの評判も上々です。
実は、郡上のスキー場経営における第一人者としても知られる豊川さん。滋賀県長浜市の田舎町で育ち、名古屋の大学に進学した後、高鷲のスキー場で3年間アルバイトをしたことが縁でスキー場の運営会社に就職。以後、約30年の間に数々の要職も務め、この地域を代表するスキー場を牽引してきました。
「郡上にあるスキー場は、それぞれがライバルだけどお互いに連携することも大事。このエリアとして他県とどう戦うか。人を驚かせるようなことが『おもてなし』になると思うんです。たくさんの人に郡上のファンになってもらいたいんだよね」。
交通渋滞のストレスを緩和するために早朝営業やナイター営業を始めたり、全国でもいち早く人工降雪機を導入したり、同じエリアのスキー場が駅貼りの広告ポスターに同じ女優のアングルを変えた写真を使ったり、ゲレンデにDJブースを作ったりと、斬新なアイデアを次々と実現。他エリアに先駆けた取り組みが大きな話題を呼び、各地から多くのスキー客が訪れるようになったのです。

「その日その日を自分が納得できるように生きる」が豊川さんのモットー。考えるよりまず行動すること。立ち止まることなく常に一歩踏み出していれば、自ずと大切なものが見えてくると言います。
「地域を元気にするために重要なのは『人』を育てること。地元を良くしようという情熱を持つ人が育てば、そこから新たな魅力が生まれます。思いを共有したり、絆を深めたり、思いやりの気持ちを持ったり。郡上のように自然に囲まれて暮らす里山の文化の中に、すべての原点があるんじゃないかな。山の神様やお天道様はもちろん、僕は自分の周りにあるものすべてにいつも感謝して生きています」。
そんな豊川さんの願いは、サービスエリアを拠点(核)にして郡上の産業をもっと豊かにし、今郡上でやっていることが生まれ育った地にも活かされること。
「僕たちの活動が日本の田舎のモデルになったら、最高にうれしいよね!」。
お揃いの真っ赤なポロシャツに身を包んで、爽やかな笑顔を見せます。











